2021-01-01から1年間の記事一覧

選択肢。

世界の色んな局面において、二極化がグロテスクな程に鮮明になっておりますが、不動産投資においても例外ではありません。 ここ最近、地方都市の物件に調査や案内で行くことが多かったのですが、コロナもかなり抑えられているせいもあって、ターミナル駅周辺…

もやもや。

業者と不動産投資家との関係は以下の等式に当てはまることが多いように思います。 業者≠不動産投資家 それぞれ年数を重ねてもこの等式に変化はなく、業者として5年働いたとしても不動産投資家の1年生には勝てませんし、不動産投資家を5年やったとしても業者…

アロハセンサー。

市況(特に金融情勢)に特に影響を受けやすい不動産業界ですが、収益物件を取り扱う業者の数はここ数年でだいぶ淘汰されたように思います。 長年の癖なのか、初めて会う同業者のひとに対しては「この人(もしくはこの会社)は5年後業界内に存在しているのだろう…

下駄。

破産という言葉にポジティブな印象は全くないですが、この仕事をしていると耳にすることはけっこう多いものです。 しかも社会的な信用が比較的高い仕事に従事している方がそういった憂き目にあっていることが多いことがそれに付け加えるべき特徴でしょうか。…

物語。

高利回りの物件はリーシングさえ上手くいけば短期で投資資金を回収出来るので大変魅力的ですが、「訳あって」利回りが高いのですから、その「訳」とどう折り合いをつけるかがとても重要になってきます。 すでにそういった物件を何棟も所有されている方はその…

シャインマスカット。

シャインマスカット狩りに行ってきました。 都心から特急に揺られて一時間半。太陽の下ではまだ夏らしさがあったものの、日陰に入るとすっかり秋らしくなっていました。 30分食べ放題で2500円。 農園の受付で会計を済ませ、そこからマイクロバスに揺られて葡…

新陳代謝。

大変気に入っていた温泉施設が競売にかけられていました。 メンテナンスを理由に長らく休業していたので何かあったんだろうなとは思っていたのですが、まさか競売物件としてお目にかかるとは思ってはいませんでした。 仕事柄、競売前の任意売却(債権者の同意…

土砂崩れ。

先日、雨について書きました。 とかくいろんな事が起こりうる不動産取引において「雨」が絡むと非常にやっかいです。 この仕事を始める前までは、不謹慎ながらも台風が運んでくる「非日常性」にどきどきしたりもしました。 子供の頃はわざわざ雨合羽を着て、…

雨。

雨降りが続いてます。 雨が運んでくる静かな喧騒に趣きを感じないわけではないのですが、傘が苦手な私にとってはひどく面倒でもあります。 静かな喧騒くらいならまだしも、昨今の振り方はそれどころではなく、すっかり東南アジア化してしまいました。 一気に…

亡霊。

夏に出るのは幽霊だけではないようです。 およそ3年前に売却した物件の問い合わせがありました。 いい話ならいくら舞い戻ってきても良いのですが、不動産取引においてはその逆であることが多いです。 だいたい、ご無沙汰してた仲介さんから「以前、御社が売…

再会。

この仕事をしていると、以前「お会いした」物件に再会することがよくあります。 ほとんど全ての物件において、 ・いつ頃 ・いくらで ・どんな状態 だったかを覚えいます。 2、3年前のときもあれば、10年が経過していることもあります。 誰かが手を入れて、建…

変異。

一向に収まる気配のないコロナですが、終息を願うというよりは諦めに似た空気まで漂っています。 今の第五波が本当の第一波なんじゃないか。 という記事まで目にするようになって、辟易とした気持ちは募るばかりです。 まだ第一波のときに、テレビの中継でパ…

キラキラ。

ひと昔前、キラキラ系大家なるものがはびこっていましたが、いまはどうなのでしょうか。 キラキラ系の大家とは「不動産投資によってこんなにもきらびやかな日々を送っているの、と公然と宣伝しているひとたち」のことなのですが、なかにはそれを餌に「初心者…

ショートケーキの苺。

炎上商法と呼ばれているものが世間を騒がせています。仮に意図したものだったとしてもそれが「商法」になり得るのかはよく分かりません。私には「一通り稼いだので、好き勝手言わせて」と言っているようにしか思えませんでした。 メンタリストDaiGo氏の以下…

蜂。

先日のお墓参りで蜂に刺されました。 幸い、近くに水場があったので水溶性の蜂の毒を摘まみ出し、コロナですっかり有名になったアナフィラキシー(そのショック状態から死に至ることもありますし、蜂に刺されて命を落とす方の大半はこれだそうです)にはならな…

お盆。

連休最終日、お盆を前にお墓参りをしてきました。 コロナ禍ということもあり、ほとんど家とお墓を車で移動しただけではありますが、職業柄どうしても共同住宅などに目がいってしまいます。 吊るされたカーテンなどからおおよその稼働率を割り出しては、 オー…

世代交代。

オリンピックで若いアスリートの活躍を見るにつけ、世代交代を痛感されられます。 若いときに「若さの素晴らしさ」を説かれてもいまいちピンとこなかったのですが、歳を重ねるにつれて、本当に素晴らしいことなんだと理解させられます。 個人的には(いろいろ…

RCか木造か。

現にまだ購入できる個人投資家さんが求める物件は、RC(鉄筋コンクリート)か木造かの二手にきれい別れているように思います。 RCのメリット・デメリットは以下の通りかと思います。 RC(メリット) ・耐用年数の残年数がかせげる=長期で融資を引きやすい。 ・…

売り時。

「今は売り時ですか?」 という質問をよく受けます。なにそれはお客様だけではなく、知人・友人からもです。 収益物件はともかく、実需(実際に住む家)に関しての「売り時」「買い時」は、 ライフステージに合わせればいいのでは。 と答えるようにしています…

根っこ。

ホームステージングって言うのでしょうか、家具やカーテンなどを空き部屋につけて入居後のイメージを湧かしやすることを。 もともとはアメリカで主流だったそうですが、日本でも新築マンションに限らず賃貸物件においてもだいぶ見かけるようになりました。 …

橋渡し。

業者から出てくる物件と個人投資家が求めている物件の利回りの乖離がなかなか埋まりません。 都心に限っては、待ってられない買主さんが売主さんの希望価格に吸い寄せられている感がありますが、郊外・地方の収益物件に関しては、大河を間に挟んでお互いに見…

念。

かつてテレパシーというものを体感したことがあります。 前を歩いていた知人に話し掛けようと思っていたらその内容に適合する返答が先に戻ってきて、振り返った知人と会話の擦り合わせると一言一句おなじで、二人してその場から走って逃げた覚えがあります。…

ものさし。

前の記事にも書きましたが、物上げ(物件を買わせもらう行為)していると、「買いたい」個人投資家さんと話をする機会が結構あります。 今でも買い進められている個人投資家さんはおおむね自身の基準をきちんと持って成功してらっしゃる方が多いです。 誰かに…

物上げ。

いま不動産投資を続けられている個人投資家は、以下のいずれかに該当することが多いかと思います。 1.堅実に買い進めてこられた方 2.取りあえず一応の収支は出ている方 3.身動きが取れない方 4.そういえば所有していた方 収益物件を物上げ(買わせて頂く行為)…

捨て鉢。

どうして損をすることに敏感なくせに、 その損が大きくなればなるほど、大胆というかお目出度いくらいに楽観視してしまうのはなぜだろう? そのもやもやを説いてくれたのが、 ダニエル・カーネマンの著作、 『ファスト&スロー』 でした。 彼はプロスペクト…

相手もひとの子。

海外に行って、カタコトの日本語で 「コンニチワ」 とあまり言われなくなって10年くらいが経つでしょうか。 最初はちょっとした違和感にしか思えなかったのですが、年を追うごとに 「ニーハオ」 もしくは、 「アニョハセヨ」 と言われる確率は高くなっていき…

山。

不動産投資において「山」というのはとても重要な要素だと思っています。 これまでの記事にも書いてきたような、景気循環としての「経済の山」と、地理的な意味においての「山」の、そのどちらにおいてもです。 まずは、「経済の山」についてですが、コロナ…

エリート。

欲とは際限のないものです。 先日、サービサー(債権回収会社)からの案件が立て続けに2件来ました。 資料を見るまでもなく、エリア・構造・築年数からして、 ここ数年以内に「掴まされた」個人投資家さん ここ数年以内に「掴まされた」個人投資家さん そもそ…

10年未満。

10年ひと昔とはよく言ったもんです。 なにも僕の業界経験(16年)より短いから10年と言っているわけではありません。 景気の循環サイクルからそう言いたいだけです。 僕は同じ理由から、この業界を20年30年と生き抜いてきた諸先輩方のことをそれだけでもって熟…

16年。

冷えてますね、市況が。現物とは言えすっかり金融商品に「成り下がった」不動産ですから、そりゃ金融情勢ひとつで全てが一変するのは当たり前の話ですよね。金融・不動産業界に限らず、多くのメーカーまでもが「金融」によって安定的な収益を上げている現状…