キラキラ。

ひと昔前、キラキラ系大家なるものがはびこっていましたが、いまはどうなのでしょうか。

 

キラキラ系の大家とは「不動産投資によってこんなにもきらびやかな日々を送っているの、と公然と宣伝しているひとたち」のことなのですが、なかにはそれを餌に「初心者たち」を誘き寄せては、物件を紹介し、少なからぬ額のバック・マージンを業者からせしめている輩も多数おりました。

 

融資環境が厳しくなったので、一時ほどではないのでしょうが、とてもいい属性だったり、かなりの金融資産をお持ちのひとには相変わらず融資は出るので、まだ一定数はいるのでしょう。

 

twitterなんかを見ていても、それらしき者が厚かましく宣伝をしているようなので、絶滅までにはほど遠い状況かと思います。

 

現に身銭を切って不動産投資を順調に進められている方々はそんなものは一顧だにしないのでしょうが、一度冷えた市況がまた盛り上がってきたときにまたぞろ吊られてしまうひとが現れるはずなので実に厄介です。

 

もちろん、先輩大家として親身に力を貸しているひともいらっしゃいますが、みんながみんなそういうひととは限らないのでどうぞお気をつけ下さい。

 

まだ「撒き餌」に効果があった頃には、SNSで知り合った「99%の他人」だけにとどまらず、学生時代の友達や職場の同僚なんかまで引き込んで実に節操のない状況を繰り返し、自分の物件の「出口」に使っているものもおりました。

 

99%の他人ならいいっこともないのですが、それなりに縁のあったひとたちにまでよくそんなことが出来るな、と私には不思議でならなかったのですが、そういったひとたちにはどうってことないのかもしれません。

 

不動産業者に対する世間の信頼は決して高くはないのでしょうが、なにもそれは「業者」だけに限ったことではないので、注意しないといけません。「非業者」ということで一定の安心感が生まれてしまうのかも知れませんが、やつらはそこをも見越してやってくるので決して警戒は怠れません。

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これはたまたまなのかもしれませんが、私のまわりで実際に成功なさっているいる個人の投資家さんは、見るからに、聞くからに「キラキラ」なんかしていません。

皆さんとても堅実に物件を買い進めています。

 

とっくに専業大家でやっていけるひとでも従来の仕事をちゃんと続けているひともたくさんいます。

 

もちろんその方が融資に有利ということもあるのでしょうが、「不労所得」によってFIREできたとしても「時間を持て余したくない」と思ってらっしゃるのかもしれません。

 

そういった観点から言ってもやはり「仕事」はお金のためだけではないのでしょう。

 

空いた時間にしたいことが明確なひとはいいですが、現に早々にFIREしたはいいものの、有り余る時間をもて余しているひともたくさんいます。

 

個人的にはくる日もくる日もNetflixを見続けるような日常はとても堪えられませんけどね。

 

昔からよく言われているように、

 

暇だとろくなことをしない。

 

というのはやはり正しいように思います。

少なくとも私には間違いなく合致します。

 

そんな暇を持て余したひとのなかから「キラキラ大家」は現れると私は思っているのですが、それが人助けになっているならまだしも、「カモ」を探すような行為は本当に止めて頂きたい。

 

無駄に「被害者を出さない」という聞こえのいいことだけではなく、正直、見ていてイライラします。

 

誰もが「発信者」となれる現代においては、やり様によってはいかようにも出来るはずで、それをもって「投資は自己責任」というのは、ただの逃口上でしかありません。

 

たまに物上げ(物件を買わせて頂く行為)をしていると、明確に高飛車なそんな輩に出会すのですが、私はそれとなく「実績を誉めて」早々に切り上げるようにします。

 

いい物件があったら紹介してよ的なことも言われるのですが、そういった人たちに真っ先に「いい物件」を紹介したことはこれまで一度もありません。

 

どうか、私の見えないところで勝手にキラキラしてて下さい。

 

と切に願うばかりです。


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